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第3世代Ryzenがインテルよりも速いのには、秘密があった!

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第3世代Ryzenが発売されて1ヶ月近くになろうとしています。


発売前の評価は高かったのですが、発売後の評判についても解説してみます。
また、なぜ今回AMDの評判がよく、性能がいいかについても秘密を公開します。

発売後の評判

発売前はメーカーのアピールもあるので、評判が良い傾向にはなりますが
セールス面での問題もあるため、そんなに良くないことが多いです。

発売後の気になる評価ですが・・・・
非常にいいです。逆に当初の想定よりもいいのではないでしょうか?

インテルCPUに対しての評価は

・ゲームなどで有効なシングルスレッド性能(1コアあたりの性能)
 インテルと同等か若干上回ることがある。
・全CPUコアを使ったときのマルチコア性能
 インテルを圧倒、同じ価格帯では2倍以上の性能を出すこともあり

このような形でCPUコア数で負けていたインテルが
シングルスレッド性能を押していたのですが、今回はそれすらも克服してきました。

シングルスレッドが重要なゲームでも第3世代Ryzenが上回りました。

また、動画編集などマルチコア性能が重要なアプリケーションではRyzenのほうがもともと早かったのですが
H.264では早いが、H.265では速度が低下する問題がありました。
これは特にHandbrakeというアプリで顕著に差が出ていました。
今回の第3世代Ryzenはここでもインテルよりも速い速度が出ており、弱点を克服してきました。

しかも、CPUの販売実績で10%台だったAMDがRyzen登場でCPU売上シェアで68.6%とインテルを上回りました。
これは評判だけでなく、実績が示していますね。


なぜ、これほどまでに速いのか?

AMDの第3世代Ryzenがこれほどまでに早い理由ですが、いくつかの要因があります。
 1、Zen2アーキテクチャ
 2、最新の7nmプロセスルール
 3、大容量キャッシュメモリ

などがあります。

1、Zen2アーキテクチャの採用
従来のZen、Zen2から改良を加えたZen2アーキテクチャが速さを支えています。
新しいCPU命令の分岐予測にTAGEと呼ばれる高性能な回路を搭載しております。
さらに浮動小数点計算ユニットも増やしています。
これが1クロックあたりの性能を示すIPC(Instrument per Clock)というものが15%向上しました。
今までのCPUではインテルに1~2割程度遅いと言われたシングルスレッド性能を埋めることになりました。

また、AVX命令という動画圧縮でよく使われる命令を128bitから256bitへと拡張しました。
これによりH.265を圧縮したときに性能が低下する問題を解決しました。
HandBrakeなどが積極的にAVX256を使っていたため、AVX128しか実行できなかったRyzenは遅かったということです。

2、最新の7nmプロセスルール
インテルのCPUがまだ、14nm世代を利用しており10nmの開発に失敗しているため
モバイル用途でしか採用されないと言われています。
(インテルの10nm世代はクロックが低い問題点があるといわれています。)

AMDは自社で工場を持たずに、TMSCに製造委託をしています。
ここで7nmの最新世代を使うことができている点も性能向上ができた理由です。

これが性能と消費電力面でインテルを上回ることができた大きな理由の一つです。

実はインテルは14nm世代で4年も停滞するという半導体業界では異例の停滞期を迎えています。
従来であれば毎年のようにプロセスが進化しており、そのトップを走っていたインテルが
そのアドバンテージを利用していましたが、今回は逆転される事態になっています。

3、大容量キャッシュメモリ
これはプロセスで7nmが利用できている恩恵もあるのですが
大容量のキャッシュメモリを搭載することでかなり、実アプリケーションでの速度が向上しているようです。
もちろん、大容量キャッシュメモリはAMDのチップレットアーキテクチャと言われるものに必要なものですが
これが強みになっていると思います。
インテルの
Core i9-9900kが8コアCPUで、キャッシュメモリ16MB

AMDの第3世代Ryzenである
Ryzen 3700Xが8コアCPUで、キャッシュメモリ36MB
Ryzen 3900Xが12コアCPUで、キャッシュメモリ70MB!
と超大容量です。

最大12コア(後ほど16コアも追加されるようです。)の衝撃と
3700Xは8コアCPUでTDP65Wと低消費電力ということで、まさに死角なしというところです。



AMDという会社は常にインテルより遅れをとっており、性能が高いといっても
この性能だけが高いといった限定的なものが多かったのですが、今回は全てで圧勝といっても過言ではないと思います。
ここまでAMDが強いのはPentium4 VS Athlon64あたりの10年~15年前ぐらいまで遡らない記憶にないですね。
インテルもきっと本気になってくるので、これからが楽しみですね。

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