今までの話でエンジニアの仕事内容を紹介してきました。
就職を有利にするための基本にあげておいた内容について少し紹介します。
最初に目指すべき職種ですが、やりたいことが明確になっているのであれば、それが最もいいと思います。
もし、決まっていないならば、設計開発職を希望するのをおすすめします。
設計開発職は高いスキルと責任がつきまといますが、自分のスキルアップもし易い職種です。
それ以外の現実面では、
・賃金面で有利な点(電機連合のホームページが参考になります。)
・設計開発職からの職種替えなどは容易ですが、逆は難しい
という現実問題からです。
仕事に求められるスキル
よく就職では「即戦力」という言葉が使われます。
会社の本音はもちろん即戦力で教育に手間がかからないことです。
ですが、実際には企業内で教育は必要というのは共通の認識です。
就職前にできることは、その教育を受ける上での準備といったところです。
知識はもちろんのことながら、学ぶ姿勢というものがもっとも評価されるポイントです。
社会に出てからのほうが勉強する機会が増えるぐらいでないと、競争には勝てないわけです。
また、学ぶ基礎というのがあることが差別化のポイントになります。
さらに、今は専門分野に特化して、分業をすることが非常に多いです。
そのためにはコミュニケーション能力が重要となります。
ここでのコミュニケーション能力とは、自分の考えや目的を論理的に説明し
相手の意見を取り入れて話をまとめていく技術ということになります。
ビジネスなので、論理的な思考と相手と自分の意見の合理的な落とし所を見つける
というコミュニケーションです。
専門知識
専門知識は仕事をする上では必要です。
学生のうちに学ぶ基礎の専門知識も必ず役に立つ物ですが、
会社の仕事で必要とする専門知識は儲けるための専門知識です。
そのため、「技術のトレンドに乗っていくこと」、「利益が出る知識を身につける」
ということになりますので、学生のうちに身につけた専門知識は下地ということになります。
色々な技術の必要に迫られた時に身につけられる土台が必要です。
そのためにも、自分の専攻を鋭く習得するのもいいですが、周辺も含めた幅をもたせるようにしましょう。
幅広い知識
専門知識は必ず必要になるものです。
今は専門分野に特化して、分業が多いです。
ですが、会社が突然事業を撤退したり、方針を転換することも考えられます。
その場合に、あまりにも特化し過ぎると、会社での居場所を失いやすくなります。
また、専門特化型の人が多いと言いましたが、分業をするということで
コミュニケーションが重要な要素と説明しましたが
相手と話をできる必要があります。
これは少なからず相手の分野のことを知らないと会話にもならないのです。
会話にも別分野の知識が必要ですし、他の知識があることで
自分の仕事がより完成度の高いもの、人から真似できない仕事につながります。
これは人から真似できない仕事が自然とできることで
会社内での立ち位置、昇進、給与などにつながっていきます。
また、こういった能力があり、仕事ができる人は仕事の内容が変わっても
その能力が発揮できるようになります。
つまり、会社の方針転換や競合他社、新規事業などによる影響があっても
間違いなく「会社から必要とされる人」であり続けることになります。
また、新しい技術などを勉強する下地にもなるので「幅広い知識」は忘れてはならないキーワードです。
その延長線上には昇進だけでなく独立という選択肢も生まれます。
独立は特にこれが顕著で、最初は一人で全てをこなす必要があります。
電気関係の仕事でも、電気、機会、ソフトウェア、営業、経理など
多数の知識が必要になるのは当然の話だからです。
就職に有利というのは、これらの意識を持って学生のうちから
「アンテナ」を張り巡らして、情報収集をすることと
少しでいいので、自らやってみるということです。
その辺りは次回以降で話しをしたいと思います。