天ぷらなどの揚げ物をしたあとに、油の処理って大変ですよね。
油の処理には、各自治体がおすすめする方法がありますが、概ね以下のとおりです。
・いらない新聞などに吸わせて燃えるゴミ
・油を固める処理剤を入れて燃えるゴミ
といった燃えるゴミで捨てる方法が一般的です。
これには理由があって、排水口にそのまま流してしまった場合には、
実は油が固まってしまうことや、下水処理場に負担がかかったり、
浄化槽がある家では浄化槽が大変なことになるそうです。
こんな感じで排水口の中で固まって取れなくなってしまいます。
こうなると排水溝を取り替えるために掘り返すなど、大変なことになります。
下水処理場にたどり着いた油も下水処理場に負担をかけてしまって
最終的には我々の税金に返ってきたり、自然を破壊することに繋がります。
最近の製品では、油に混ぜると石鹸状になって、排水口に流せることを謳っている商品もあります。
ところがこれも問題視されているそうです。
国民生活センターから使わないように警告が出ているようです。
実際に合併層の中で油と分離してしまうそうです。
よく見ると、石鹸状に乳化しているだけで、石鹸になっているわけではないので
ただの、油と水で使う意味がないそうです。
石鹸にするためには、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使って加熱する必要があります。
しかも、苛性ソーダは劇薬で、人に皮膚を溶かしたり、目に入ると失明の危険性すらあります。
油の処理というのは自然への負荷が高く、処理も厄介ってことですね。
油はいらない紙に染み込ませて、燃えるゴミで燃やすのがいいようです。
何度も言いますが、苛性ソーダは劇薬です。
手袋、メガネで完全防備は当然、長袖着用で、苛性ソーダがついたものは
完全密閉できっちりと処分する必要があります。
簡単に手を出さないでください。