SnapDragon820がクオルコムより今年中にというアナウンスが有りました。
このCPUは独自のKyroコアを採用するのですが、おそらくかなり苦労しているものと思われます。
苦労している点には熱の問題が大きいと思っています。
当初の16nm FinFETから14nm FinFETに変えたのもコアの肥大化と消費電力の観点だと思われています。
今のSnapDragon810もかなり熱問題があり、スマホが暑くなりすぎるなどの問題があります。
スマホは大きさ決まっている、もしくは小さくなっていることから消費電力の限界値はおのずと決まってきます。
その消費電力はおそらくSnapDragon810が限界です。
今回のSnapDragon820が2倍の電力効率と2倍の性能と謳われていますが
2倍の電力効率ということは同じ性能で電力半分です。
それに2倍の性能ということは同じ消費電力になっているということです。
SnapDragon810の電力と同じになるようにチップ全体で使用していないブロックなどを止めたり
16nmから14nm FinFETへとプロセスを微細化させていると思われます。
64bit CPUの4コアということで当初から遅れが指摘されているCPUですが、プロセス技術の進歩があまりなく
パソコンのようにファンを付ける解決策もできないことでクオルコムのハイエンドチップの進化にも暗雲が立ち込めているようにも思えます。
ここのところMediaTekなどの安価なCPUの性能が向上していて苦戦をしていると言われているので
今後のクオルコム戦略は、ライバル登場で逆に目が離せないかもしれません。
出来る限り発熱を抑えたCPUになることを期待しましょう。