ノーベル賞の受賞で話題の青色LEDてすが、ご存じの通り光の三原色の最後の青色を埋めたLEDを開発したのが、日亜化学の中村氏です。
これにより、携帯電話はカラーになり液晶テレビの消費電力は下がり、照明までもLEDになりました。
文字通り生活が一変したのは間違いありません。
このタイミングでの受賞の理由があるのです。今までLEDは確かに小型機器に可能性を見いだしましたが、照明用としては、機器混みの効率が蛍光灯と同じか少しいいぐらいで
21世紀の光というには少し弱い部分がありました。
たしかに日亜化学の中村氏の実現した青色LEDはすごかったんですけどね。
今年あたりからGaNの結晶方向を変えて高効率にすることが実現されてきて、CREEという業界では有名な会社ですが
ここが効率300lm/Wという脅威の効率を実現してあっという間に効率を3倍にしたことで、間違いなく照明はLEDになるでしょう。
これが受賞の理由です。
ちなみに、中村氏は日亜化学とのドロドロ紛争の末、CREEに在籍し国籍も米国のようです。
つまり、厳密には日本人受賞ではないのです。
ちなみに、このGaNというのは電源用のスイッチング素子を高周波化、低損失にするものとして、実用化間近です。
さらに、レーダー用の増幅素子や携帯電話の基地局用増幅器の阻止としても使われ始めています。
まだ、LED以外では価格の問題で全面置き換えにはなっていませんが、全ての技術が世界を変える可能性がある、ポテンシャルを秘めています。
まだまだ、GaN革命は終わらなそうです。