CPUの処理速度が早くなってもノートパソコンは早くないって感じがする人いませんか?
CPUというのは大量の電力を消費するものです。
デスクトップでは100Wという電力を消費するものでちょっとしたヒーター並みです。
デスクトップは65W~125W程度の電力を使っています。
最近のパソコンは熱が限界でスピードが止まっています。
ノートパソコンに65Wも乗せたら熱くなりすぎてCPUは壊れますし、筐体も溶けてしまうかもしれません。
A4ワイドノートでも限界は35Wがいいところです。
B5ノートだと頑張っても25W、薄くするには15W程度に抑えたいところで
これに合わせてインテルからもCPUが発売されています。
消費電力を抑えるのには大きく分けて3つの方法があります。
1つはクロック周波数を落としてそのまま速度を落とすことで消費電力を下げます。
もう一つは電圧を少し落としても動くような出来のいいCPUをつくたあとに選別して、低い電圧で使うことで消費電力を抑えます。
後者のほうが低電圧版といわれるのですが、100個中20個しかとれないと希少価値がでるので、値段があがります。
薄いパソコンはだいたい低電圧版+クロック周波数を落とすことで発熱を落としています。
それなので、どうしても速度は落ちてしまいます。
最後の方法は専用に設計する方法です。
もちろん、消費電力を抑えたように設計すると速度も落ちますがスマホやタブレットにも積めるようになります。
これがATOMでだいたい2Wで動いています。デスクトップの30~50分の1程度です。
スマホでよく使われているARMプロセッサというCortex-A15、A9などはこの考えのCPUです。
消費電力と速度が両立できることは、ほとんどないのが現状の技術の限界です。