クアッドコアCPUを導入してみたが、色々と使い道を考えている。
最近、パソコンを買う人から質問を受けたのだが、デュアルコアとクアッドコアのどちらがいいかということだ
Core2 Quad Q6600に代表されるようにクアッドコアも買いやすい値段になってきている。
しかし、あまりにも知識が乏しいのかしれないが、クアッドコアを勘違いしている人が多いようだ。
たしかに、クアッドコアはコアが4つあるので早いように思われるかもしれないが
実際には絶対に早いわけではない。
クアッドコアはQ6600が2.4GHz、Core2Duoならば3GHz~3.2GHzが買える値段だ。
結局、デュアルの2倍のコアなので、電力、熱も2倍になる。
そのため、クロックを控えめにしているCPUが多い。これで熱を一定以内に抑えている。
クロックが低くても2倍のコアならば早いと思う人が多い
しかし、実際にはすべての処理が並列で処理できるわけではない。
Windowsではスレッドという単位で処理が実行される、同じスレッドは処理の順番が狂わないように、並列化は一切されない。通常のアプリはこれが1スレッドで構築されている。
つまり、デュアルでもクアッドでも早くはならない。
特にゲームでもクライシスやロストプラネットのような新しいゲーム以外ではシングルスレッドのため
バトルフィールドのようなゲームはクロックの高い方が有利である。
なぜ、デュアルコアがはやったかというと、クロックの上限はシングルでもデュアルでもかわらない
しかも、Windowsはディスクのアクセス制御などを行うため、少しなりとも制御をしているので、
この分が別のコアで処理されて高速化される。
クアッドコアというものははっきりいって使いこなすのは難しい
もっともクアッドコアが有効になる並列がしやすい処理はエンコードです。
ただし、エンコードで有効に使えるソフトとしては
xvid、DivX、x264、WidowsMediaEncode、TMPEGENCといったところだろう
ただし、有効に使われていると思われるのはWindowsMediaEncodeです。
ほかは早くはなりますが、効果が薄い
この違いはプログラムの性能というところだ。
プログラムが優秀でなければ意味がないのだ。
マルチスレッドプログラムは同期化まどの難易度が高く、簡単ではない。
発展途上であるし、メモリ帯域など色々と問題は多数あるだろう。
あおれを理解してクアッドコアを買わないと無駄に電力を使い、遅いPCになってしまう。
昔と違い、処理自体がCPUにとって軽いものになりつつあるので、
単純な ~しながらほかの処理を・・・ ぐらいのながら処理では
クアッドコアはパワーを持てあましてしまう。
現在、録画した動画を見ながらメールチェックを裏で走らせてこのブログを打っているが
VistaというOSを使っていても、CPUの使用率はわずか7%程度だ。
このときの周波数は、低消費電力機能で2.4GHzから1.2GHzにクロックダウンしている状態だ。
クアッドコアなんて絶対に必要のないレベルであることをいっておこう。
よくわからない人は特に単純に性能が引き出せる高クロックCPUに金をかけた方がいい。
現在のPCはCPUよりHDDによってパフォーマンスが頭打ちになるので
HDDはパフォーマンスに直結しないと思う人があまりにもおおすぎる。
本当は、HDDに気を遣った方がよっぽど快適な環境が手に入るのに・・・
マルチコアCPUの使い道・・・
投稿日:
執筆者:はざーど