寒くなって空気が乾燥する季節になってきましたので加湿器を使う人も増えてきたと思います。
加湿器にはいくつか種類があります。
・加熱スチーム式
お湯を沸かして湯気で加湿する方式です。
・超音波式
超音波で水を粒子にして飛ばすことで加湿する方式です。
・気化式
布のような多孔質のものに水を含ませて風を当てるなど自然蒸発させることで加湿する方式です。
・加熱器気化式
気化式だけでは温度が低いと蒸発しづらいので、ヒーターで少しだけ過熱する方法です。
これらの方式の中で加熱スチーム式は沸騰させているので殺菌されますが、他のものは水が殺菌されない状態で空気中に放出されます。
ここで問題となるのは、加湿器を使っていることで加湿器内部やタンクの中で菌が繁殖して、それがばらまかれるという問題があります。
実際にこれで感染症と思われる症状になった人もいるようです。
そこで、タンク内の水を殺菌する殺菌剤が売られています。
使われるのはアルコール系、柿渋系、次亜塩素酸水系という感じいろいろな種類のものがでています。
これにより菌や水アカなどを防ぐ効果があります。
韓国で肺損傷で死者がでたものに二酸化塩素というもので次亜塩素酸水は同じでは?と思われるかもしれませんが
かなり違うものなので、間違えないように次亜塩素酸水は食品に使われるような除菌剤です。
ここで問題となった事例で次亜塩素酸水をいれればいいということでも使用していた先生がいるのですが
これが次亜塩素酸ナトリウムを使用していたというものです。
空気中に噴霧してもこの手の除菌剤は空気を除菌するような効果はないのですが
次亜塩素酸ナトリウムは強力なので、空気の除菌にも効果があると思ったようです。
ですが、空気除菌には効果がなく次亜塩素酸ナトリウムは非常に危険で肺損傷や健康被害の可能性があります。
回収騒ぎがあった首から下げるだけの空気除菌剤も同じ次亜塩素酸ナトリウムです。
次亜塩素酸ナトリウムがなぜ危険かというとカビキラーやハイターなどの塩素系漂白剤と同じ成分といえば納得してもらえるかと思います。
使用するときには次亜塩素酸ナトリウムではなく次亜塩素酸水なので間違えないように
加湿器は除菌剤を入れても定期的に掃除することも重要なので除菌剤の効果は高いですが
除菌剤をいれているから洗わなくてもいいということではないので、そのあたりも気をつけたほうがいいですね。