最近はモバイルで使用されるメモリーが急発展しています。
LPDDRなどと呼ばれる低消費電力のメモリーですが、これの発展は数量が出ることに加えて
速度も急激に向上しています。
iPadなどで使用されているRetinaディスプレイは急激に解像度を押し上げて
従来、Windowsでは96ppi(Pixel per inch)と呼べれる解像度が基準でしたが
Retinaディスプレイは226dpiまで向上しました。
これがどのくらいすごいかというと2048*1536という解像度ですでにフルハイビジョンを上回りました。
自分が使用しているパソコンと比べるとわかると思いますが、
この解像度を持ったPCはほとんど世の中にない状況です。
GoogleのNEXUS10なんかは2560×1600という解像度で300ppiと達成しています。
実は一般的なコピー機で標準コピーすると200dpi程度です。
上位の品質設定で300dpi程度ということで、この両者のデバイスは紙の解像度にターゲットを絞っています。
しかし、フルハイビジョン液晶の2倍近いピクセルを描画するということは
非常にメモリーへの速度を要求します。
なにしろ、一般的なDVIケーブルでは転送できず、デュアルリンクと呼ばれるDVIが必要なほどです。
PC側の高解像度化が遅れているのもありますが、こういったメモリーとの都合でもあります。
たしかに、SHARPのIGZO液晶などを売り込んで高解像度ノートパソコンが普及すれば
シャープにとっては素晴らしい経営環境になりうるかもしれませんが
実はインテルのCoreシリーズでも一部の上位モデルしか、この解像度を描画できる
グラフィック性能を持っていません。
それに加えてそれだけのメモリー帯域を取られるとCPUパフォーマンスが落ちることにもなるのです。
これからの性能向上のカギを握るのは昔から言われているメモリーの進化に比例するかもしれません。
モバイルメモリーの急発展
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執筆者:はざーど