AMDから新型APU Trinityが発売になりました。
TrinityはA6、A8、A10の3シリーズで、性能によりクラス分けされています。
まあ、オススメはA10-5700でしょうね。
4コアでTDP 65Wの中で最高性能ですから。
AMD、デスクトップ向け「Trinity」ことAシリーズを正式発表
TrinityはPiledriverというコアがつまれています。
これは2コアが1モジュールになっていて、整数演算は2コア分ありますが、デコーダや浮動小数点演算は1個のみを搭載することで小面積を実現し、電力効率をあげようと考えられたものです。
APUというのはCPUにグラフィックが内蔵されたものですがA10はRADEON7000シリーズの強力なコアが搭載されており、CPU内蔵では間違いなく世界一の性能だと思います。
Windows8はかなり強力なグラフィックが必要との噂も流れており、intelのCPUでは性能不足という話も聞くので、こういうAPUは一部で採用が進むかもしれませんね。
ここで、一部と書きましたが実はいいことだらけではありません。
Piledriverの原型はBulldozerというコアですが、これがすこぶる性能が悪く評判が良くなかったのです。
二個一のようなコアではやはりパフォーマンスがよくなく、その分面積が減ってコア数が増えればよかったのですが、意外にも面積は減らなかったので、コア数も劇的に増えることもなくイマイチなんです。
Piledriverは改良されているようですが、付け焼刃ではどうにもならないようです。
CPUのクロックは上げやすいようで、クロックは高いのですが、それでもかなり遅いです。
従来のPhenomシリーズのほうが全然早いという設計に失敗しちゃった系のCPUです。
ただ、一般向けCPUでは使われる可能性が高いというのは
CPUの性能は全体的に高いので、昔のように触っただけでは簡単には性能はわからず
詳しい人でないとよくわからない領域に入ってきています。
性能は低くてもA10系は3.8GHz/Turbo Coreで4.2GHzとクロックだけは高いので、パッと見た目凄そうに見えるのです。
また、グラフィックが強力なので安い割にゲームが動くということもあり一般の人にはうまくすれば売れるのでは?と思っています。
もちろんグラフィックだって安いグラフィックカードを積んだほうがメインメモリと共有しないグラフィックメモリーを積んでいるのでパフォーマンスは圧倒的に良いです。
(CPUの処理とグラフィック処理を同時に行うにはメモリ帯域が狭すぎです。)
店で安いのにゲームベンチマークが動いているのを見れば、買ってしまう人もいるんじゃないですかね?
最後に、どのくらい遅いのさ?という話ですすが
消費電力は大きいいのに一番ランクが低いCore i3シリーズにも負けるぐらいの性能しかないようです。
Core i7なんかと比べたらそれはもう、2倍では効かないかもしれませんね。
Phenom2を使っている私としてはAMDにはもっと頑張って欲しいですね。
インテルのみになってしまうと、競争原理もなくなってしまいますしね。
AMD 新型APU Trinity発売
投稿日:
執筆者:はざーど