最近、LED照明が節電目的で利用されており、節電=LED照明状態ですが全てにおいていいのでしょうか?
確かに白熱電球に比べると消費電力は大幅に少ないので、白熱電球からの交換であれば省エネになります。
蛍光灯は消費電力1Wあたりの照明効率は60lm/W(ルーメン/ワット)、白色LEDは90lm/Wあたりが製品です。
確かに消費電力で見ると省エネになっているように見えます。
LEDの進歩が非常に早く、110lm/Wあたりまで向上しています。
ですが、ブルーライトというのが近年、問題になっていますがこれはLED特有の問題です。
なぜ?というところですが、光に対する人間感じ方は色によって異なり
同じ光強さでも人間の目には暗く見えたりするのです。
そのためルーメンという単位は人間の目に対してどのくらいの明るさで見えるかというものです。
電球色のLEDは同じ光の強さでもルーメン値が低くて暗いように見えますが、実際には同じ明るさなのもこのせいです。
これが標準比視感度というものです。緑から黄色付近がもっとも明るく感じて、赤や青には鈍感なんです。
この人間の目で効率よく白に見えるようにしたものが白色LEDで、青のLEDに黄色の蛍光体をしようしているので
よく擬似白色と呼ばれます。これがもっとも効率よく白に見えるのです。
LED照明やLEDバックライトの液晶、スマホなどで目が疲れる、ギラギラする、目が痛いなどはこの擬似白色が
問題です。
これが白色LEDのスペクトラムです。青がもっとも鋭いピークがあり、これでも擬似白色ということで発光効率がいいのです。
人間の目は鈍感な青なので、これでも青には見えないという不思議な現象のためです。
青が非常に強く、青色自体が高いエネルギーを持っているので、目に対しては非常に高いエネルギーを浴びているのです。
これが、ブルーライト問題です。
目が痛かったり、ギラつくのもこれのせいです。
電球色タイプは黄色にピークが存在しているので、青のエネルギーは半分になるので
安い普通のLED選ぶのであれば電球色のほうが目にはやさしいです。
でもこれで勉強をするにはまだ青のピークが高いですし、
電球色では文字が読みづらいという問題があります。勉強中こそ目にやさしい色がいいですよね。
そんな時は高演色というLEDを選びましょう。
演色性はRaで示されます。
この値が高ければ、スペクトラムが太陽に近いと思ってください。
最低でもRa90以上、95以上が理想です。
高演色のLEDはスペクトラムが広がっていて、非常に太陽に近いことがわかります。
このぐらいのスペクトラムはRa95以上を狙うほうがいいです。Ra90でもかなり自然です。
勉強や本を読むときはこのような演色性のモノのほうが目にやさしいです。
では、なぜ全てが演色性のいいものになrないかというと
60lm/W程度と蛍光灯ぐらいの効率しか出ません。
蛍光灯よりも目に優しいですが、省エネは実は大嘘なんです。
ちゃんと作ると効率は決して高くないのが真実です。
値段が通常のLED電球の2倍ぐらいするのも問題点で普及には至っていないのだと思います。
演色性を優先するようになって欲しいですね。
照明を選ぶときには演色性を重視して自分の目を守りましょう。
安物のLEDに踊らされて自分の目を傷めないように・・・