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Raspberry Pi Pico Wの技適問題

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Raspberry Pi Picoは低消費電力のマイコンであることから、用途によっては通常のラズパイより優れているところが多くあります。
通常のラズパイはLinuxであることから強制電源断やMicroSDの寿命など組み込み向けとしては問題も多いことは事実です。

途中からRaspberry Pi PicoにもW付きのワイヤレス機能が搭載されました。
Wi-FiとBluetoothが使える組み込みとしては結構便利だと思います。
しかも、技適もとれていることから組み込みにワイヤレスを組み込むのには、安価な選択肢になっていると思います。

通常のRaspberry Pi Picoであれば、部品点数も少なく非常に安価に部品が手に入ることから
オリジナルで組み込み基板を作るのにも非常に向いていると思います。
(さすがに通常のラズパイでは、部品点数も多く、手に入りづらい部品も多いので、ちょっと厳しいですね)

オリジナル基板ではJLC PCBでも在庫部品になっていることから調達性は非常にいいです。

ここでワイヤレスのモジュールを搭載したオリジナル基板を作りたいとちょっと思いました。
技適には、モジュールで取得しているタイプと、基板で取得しているタイプがあります。
Raspberry Pi Pico Wは基板で取得しているようです。

内部の基板を見ると、基板上にWi-FiとBluetoothno回路を構築してシールドをかぶせているようなので
このタイプではモジュールで技適にはならず、基板でしか取れないのがわかります。

無線のチップはインフィニオンのCYW43439のようですね。
おそらくフリップチップっぽい実装になっているのかなと思います。
これもコストダウンの方法な気がします。

技適を調べても基板で取得されているようなので、残念ながら、自分で同じ回路を再現しても
技適は自分で取得する必要があります。

コストが安く手に入るCortex-Mのチップで無線も扱えると、組み込みに最適だったのですが
無線を利用する場合にはRaspberry Pi Pico Wを実装する必要がありそうです。

無線がいらない場合には、自分でオリジナル基板を作成してみるのも手ですね。
技適に疑問に思っていた人の参考になればと思います。

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