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5Gの本当の話

投稿日:2019/04/15 更新日:

5Gの話が盛り上がって来ています。
ようやく、各キャリアに周波数が割り当てられて、免許が交付されました。
今年開始の5Gはとりあえずの実験なので、本番は来年殻になります。


免許が割り当てられたのは、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の4社です。
設備投資予定はドコモがダントツで、KDDIは2番手です。
ソフトバンクと楽天はかなり投資額が少ないです。

ソフトバンクは総務省から重大事故の注意と楽天は財務状況にクギを刺される結果になりました。

5Gとは

5Gですが、携帯電話の第5世代という意味です。

4G(4世代)はLTE、3G(3世代)はWCDMA、2G(2世代)PDCのように世代ごとに無線技術などが進化してきています。

5Gで何が変わるかというと「大容量・高速」「低遅延」「多数接続」です。

「大容量・高速」

通信速度が現在よりも10倍~100倍に高速化されます。
これによって高精細な動画も見れたりできるようになります。
スマホなどでは快適性も上がると思います。

「低遅延」

無線の遅延がすごく短くなる特徴があります。
よくある話ではVRなどの話が宣伝されていますが、VRなどとはあまり関係ありません。
今の動画の遅延は1秒~数秒ありますが、無線の遅延0.01秒~0.1秒といった時間で実はほとんど影響していません。

実は動画をエンコード(圧縮)したり、デコードする処理時間のほうが長く、どちらかというと画像処理部分が支配的なので、無線は関係ありません。
VRなどの振り向いたときの遅延もすべて端末内の処理の問題で無線は関係ないのですが、商業的にアピールしやすいので使われているようで、ちょっとよくないなと思っています。

大容量通信を生かして、低圧縮にすることで動画の処理を低遅延化できるメリットはありますけど。

遠隔制御やネットゲームには低遅延は効いてくると思いますので、ユーザーがもっともメリットを感じるのはFPSや苦闘ゲームのようなネットゲームかもしれせん。

多数接続

これはIoTを見据えて作られた規格ですね。
今でも、通勤時間の駅に行くと携帯が繋がりにくくなったり、遅い現象がありますが、これは多少なりとも緩和されると思います。

車に通信機を載せたり、持ち物が自動的にインターネットにつながる本格的なIoTが実現した場合、物が通信するので通信端末が大幅に増えてきます。

ユーザーとしては混雑する場所でもつながるって言う恩恵があると思います。

いつから始まっていくらぐらい?

実際にサービス自体は2020年と考えてください。
でも、2020年はドコモでもエリアカバー率は1%ちょっとです。
オリンピックに合わせた宣伝要素が強いので、都市部でもオリンピック会場近辺だけや中心地だけだと思います。

エリアカバー率で今回は示されますが、総務省にどのくらい基地局を開設するかを報告しています。

2024年でドコモ、KDDIは90%を超えてくるので、だいたい繋がるという環境は2023~2024年あたりですね。
ソフトバンクと楽天は2024年でも50%超えぐらいなので、ちょっと都心から離れると繋がらないといった状態かと思います。

価格の話はドコモとソフトバンクがちらっと話をしたことがあります。

ドコモの社長は通信速度が10倍になったら通信量も10倍になるので、それが同額ぐらいで使えるようにと発言していたので70GBで今と同じぐらいみたいなイメージだと思います。


ソフトバンクは通信量で課金すると5Gのメリットが少ないので使い放題にしないとと言っていましたが、ヘビーユーザーには課金する意向があるようです。

また、時間で課金など新しい方法が必要とも言っています。

どちらにしても、同じ程度値段で通信量が増えると思います。

まあ、10Gbpsとも言われる通信速度が本当に出るとしたら、理論上、6秒通信したら7GBに達してしまうので、そこは考えてほしいところですね。


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