2012年のル・マン24時間レースにはトヨタが久々の参戦のようです。
1998年と1999年のメルセデス・ベンツが宙を3度も舞ったあのレースに参加していたTS020の流れをくむレースカー
TS030の投入していくそうです。
TS020は1999年には日本人3人がドライブするレースカーが総合2位に入るという偉業を成し遂げました。
途中でのタイヤのバーストがなければ1位も夢ではなかったというマシンです。
今度のTS030はハイブリッドシステムを搭載しており、トヨタのハイブリッド技術を世界に魅せつけるために参戦ということらしいです。
スペックは・・・
主要諸元
名称TS030ハイブリッド(TS030 HYBRID)
タイプル・マン・プロトタイプ (LMP1)
ボディーワークカーボンファイバーコンポジット
フロントガラスポリカーボネート
燃料タンク容量73リッター
パワートレインTOYOTA HYBRID System – Racing (THS-R)
エンジン90° V8 自然吸気エンジン
燃料ガソリン
エンジン排気量3400cc
バルブ数4
エア・リストリクター1 x 43.3mm
キャパシタ日清紡ホールディングス
前輪ハイブリッド・モーターアイシン・エィ・ダブリュ
後輪ハイブリッド・モーターデンソー
ということです。
前輪と後輪にモーターを搭載しており、一瞬とはいえ4WDで駆動できそうです。
前後でモーターのメーカーが違う理由はブレーキ時のエネルギー回生が2輪からのみというレギュレーションがあるので
2輪は発電効率の良いモーター、もう2輪は加速時のパワー重視といったところでしょう。
ただ、レギュレーションではブレーキングゾーンで駆動アシストに使えるエネルギーは500kJということです。
このことから大容量のバッテリーなどで、モーターを動かしまくることはできないということです。
そのため、エネルギー回生を効率よく行うためにバッテリーではなくEDLC(電気2重曹コンデンサ)を使用しています。
ちなみに・・・500kJというのはピンとこないですが、
TS020は約600馬力でkw換算で447kwぐらいです。
500kJあるとTS020のパワーを1秒程度アシストに使うことができます。
TS030のエンジンがTS020の同じぐらいと考えると1200馬力近いパワーを1秒近く出せることになります。
かなり凄いアシストですね。
トヨタはF1での経験や技術も生かしてくると思うので、今回はかなり期待できそうですね。
2012年 ル・マン24時間 トヨタの挑戦
投稿日:
執筆者:はざーど